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備長炭

更新日:2025年9月4日


備長炭(びんちょうたん)という名前

耳にした方も多いかもしれません。

鰻や炭火焼のお店で見かけたり、

高級な炭として

紹介されることも多い備長炭。

けれど、備長炭っていったい何がすごい?

ここでは、その特徴と

基本的な使い方をご紹介します。


  備長炭とは?

備長炭は、カシやウバメガシといった

硬い広葉樹を原木とした「白炭」。

「白炭」とは、真っ赤に焼けた炭を

窯の外に引き出し、灰と砂を混ぜた消し粉を

かけて消火する製法でできる炭。

高温で焼きしめられているため、

とても硬質でたたくと

金属のような澄んだ音がします。

9世紀に遣唐使として派遣された

弘法大師が、白炭製炭法を

持ち帰ったといわれています。

備長炭という名称は、

江戸時代の炭問屋、備中屋長座衛門に

由来するとされます。

老舗の紀州備長炭(和歌山県)、

生産量日本一の土佐備長炭(高知県)、

アラカシの日向備長炭(宮崎県)、

それぞれに地域特有の味わいがあります。


備長炭の特徴

  • とても硬く、密度が高い → 長時間燃焼し、火持ちも良い

  • 火力安定、つきにくいが消えにくい  → 一度火が入ると長く、穏やかに燃え続ける

  • 遠赤外線を放出する → パリッとした焼き上がり、内部はジューシーに

  • 煙やにおいがない  → 食材本来の香りを活かす

これらの特徴から、備長炭は

プロの料理人に愛用される

高品質な炭として知られています。


  暮らしの中の備長炭

備長炭は燃料としてだけではなく、

日常生活の中でもさまざまに活躍します。

たとえば...

  • 消臭・調湿に

    冷蔵庫、靴箱、押し入れなどに置くだけで、においや湿気を吸収

  • 水をまろやかに

    ポットやピッチャーに入れると、水道水の味がやさしく変化

  • インテリアや癒しの道具として

    黒く艶やかな炭は、空間のアクセントとしても美しく、和の趣。。


  ゆっくり、つき合う存在

備長炭は、一度使うと

その静かで大きな力に気づかされます。

目新しい便利グッズではありませんが、

自然の力を借りて暮らしを整え、

豊かさを与えてくれる実直な存在。

時間をかけて火を入れ、

ゆっくり燃やし、繰り返し使いながら、

その魅力がじわじわと

伝わってくる──そんな存在です。

<参考文献>一般社団法人全国燃料協会, 木炭等の規格 | 一般社団法人全国燃料協会;炭やきの会, 炭やきの会 - スミにおけない炭のお話;木質炭化学会編, 2007, 炭・木竹酢液の用語事典, 創森社

白炭については、こちらの記事もどうぞ!


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